
朝のリビングで、ぴょんの予感
朝の光がラグに四角く落ちて、湯気ののぼるマグがぽつん。🌤️
リビングの真ん中でHikaが両手を胸の前にぎゅっと集め、膝をためて——ぴょん。
床が「とん」と返事をしたみたいに鳴る。自分でも驚いた顔をして、すぐもう一回。
ぴょん、ぴょん。こっちをちらりと見て、得意げな眉。妻は笑いをこらえて目だけで拍手。私は親指で合図。👍
曲に合わせて跳ぶ練習と転び方
音楽を流すと、Hikaの体が拍に吸い寄せられる。🎵 サビでさらに高く、軽く。
……と思ったら、すってんころりん。お尻を打って黙る一秒。泣くか迷う表情のまま、私たちを確認。
大丈夫のサインを出すと、口角が戻る。「もういっかい!」
今度は膝を少し深く曲げることを自分で思いついたらしく、指でちょんと膝を触って見せる。
息を吸って、止めて、跳ぶ。前より高い。着地の音が「とん」から「と、とん」に変わる。✅
サビまで待てなかった前回と違って、今日は数拍がまんできた。リズムと体が内緒話を始めたみたい。✨
安全に続けるための家の工夫
止めるより、どう続けるかを考える。💡
ラグの縁はテープで固定、テーブルの角はカバーを装着。⚠️
私はクッションで段差をさりげなく塞ぎ、妻は両手を空中でスタンバイ。
「助けたい気持ち」と「自分でやりたい気持ち」の間に、薄い糸が一本ある気がする。
その糸を切らないように、でも絡まないように。声は短く、表情で長く。
カウントを刻む。「いち、に、さん……はい」
Hikaはその合図でぴょん。着地で少しふらついたけれど、手は床につかない。拍手が自然に出た。👏
小さなハイタッチが教えてくれた成長
最後の一回。深呼吸、視線は私、膝をためて——ぴょん。
足音が小さく、着地がやわらかい。自分にパチパチと拍手して、駆け寄ってくる。
差し出された掌に、私の手を合わせる。小さなハイタッチ。妻も加わって三人の輪に。🫶
転んでもめげないこと。うまくいったら嬉しいこと。どちらも今日、少しずつ身についた。
耳の奥ではまだ「とん」という音が跳ねている。明日もきっと跳ぶ。今日より少し高く、少し静かに。📝