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【育児日記】階段大好きなHika

朝の公園と「階段見つけた」の合図

薄曇り。遊具の向こうでスズメが鳴く。ベビーカーを押して砂場の脇を抜けると、石の階段が朝露で少しだけ光っていた。

Hikaが身を乗り出す。「あっ!」の一声。靴のマジックテープを自分でギュッ。行く気、満々。☀️

一往復目は探り、二往復目からギアが入る

手をつなぐ前に、もう一段目へ。コツ、コツ、コツ。つま先で段差を確かめながら上る。上りきった頂上でくるりと回れ右。今度は慎重に下る。

これで満足かな——と思ったら、「もっかい」。その笑顔で、二往復目が始まる。三往復目。合計四往復。僕の口から思わず出る。「これは何の修行ですか?」笑
でも、楽しい修行なら大歓迎だ。

途中で人を待てた—静かなドヤ顔

三往復目の中腹、ジョギングの人が上ってくる。Hikaは段の途中でぴたり。僕は親指だけ上げて合図する。待つ勇気

⚠️急かさない。主役は「自分でやる」気持ちだから。通り過ぎたあと、「どうぞ」と小声で言えた。誇らしげな横顔。目尻がふっとゆるむ。

四往復目のラスト三段と小さなハイタッチ

少し息が上がってきた。はぁ、はぁ。けれど足の置き直しが、二回目よりずっと滑らか。手すりから指が離れるタイミングも迷いがない。最後の三段。片足、もう片足、揃えて——フィニッシュ。僕が差し出した手と、Hikaの手が「ぱちん」。小さなハイタッチ。✅


ベンチの上では妻が動画を確認。「二往復目から笑顔が深いね」とにやり。たしかに。画面の中で、背筋までしゃんとしている。

反復が「できる」を刻む—親はペースメーカー

見ていると気づく。Hikaは段差より「自分の身体が言うことをきくか」を試しているのだ。💡同じ動きをくり返して、脳と筋肉に「できた」を刻む。滑りそうになったつま先の修正、重心の置き直し、手すりをつかむ指の圧。四往復目がいちばん上手。


僕らはコーチじゃない。ペースメーカー。前へ引っ張らず、後ろで流れを守る役。声は短く、観察は長く。褒めすぎず、止めすぎず。今日はそれで充分だ。

帰り道の余韻と明日の約束

帰りはベビーカー拒否。手をつないで落ち葉を踏む。「かさっ」と鳴るたび笑う。家に着くと、靴を自分でそろえようとして二回ずれ、三回目でぴたり。四往復の効き目、ここにも。


階段はいつか坂道になり、坂道はやがて人生の上り下りになる。今日の公園での四往復は、その予行演習。Hika、次は五往復でも、六往復でもいい。君の足が選ぶリズムで、また行こう。📝

階段を登る頼もしい背中をパシャリ📷

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